欲しぬまで・・

81歳の女性がレイシして欲しいと店にきた。
暇だったのでみることにした。

霊視?ですかとしつこく聞いてきた。

理由を尋ねた。
昨年50歳で子宮がんで死んだ娘の夫のことを聞いて欲しいという。
国際結婚だったので夫はオーストラリア人。
その夫に情が無い。という。

夫には娘の死によって、
多額の現金が入ったという。
保険金や企業年金等々。
家も2軒持っていて、時価4億するらしい。
しかし、詳しく聞くと家は夫の名義で夫のお金で購入したという。

私は耳を疑った。
おばあちゃんには一切の権利が無い。

おばあちゃん曰く。
それだけの大金が私の娘の死によって得られたのだから、
親である私に「お世話になりました」と
幾らか持って来るのが常識だろうという。

おばあちゃんの知り合いは、夫は欲深いという。
おばあちゃんの息子が文書やメールで
、誠意、情を見せて。と催促するらしい。

ある霊能者は時間はかかるが1年以内に、
改心しておばあちゃんにお金をくれるという。
馬鹿な霊能者がいたもんだ。こいつも地獄行。

私は霊視した。
娘の死亡時、夫は嫁を愛してなかった。
娘も夫を愛してなかった。と神仏がいう。

娘さん夫婦に愛はなかったね。というと、
娘は離婚したいと言っていた。
夫は浮気していた。という。
ならば無理です。お金は一銭もこないでしょう。と言った。
おばあちゃんを喜ばせる言葉は知っているが、80過ぎてお金を追う馬鹿。
その怒りが強かった。

おばあちゃんに諦めて静かな気持ちで死ぬようにすすめた。
恨んで死ぬと地獄ですよ。と答えた。
お金に振り回される悲しい生き方である。